Bトレインショーティが規模を大幅縮小し、ミニモータートレインも事実上新作がほぼでなくなったりするなど鉄道玩具の世界も秋風が吹いていますが、カプセルトイの世界では散発的とはいえ鉄道玩具がそれなりにリリースされています
そんな中でスタンドストーンという新興メーカーから発売されたのが『Cゲージ』縮尺1:400という超小型サイズの鉄道玩具です
今回紹介するのは第2弾で、E5系新幹線と205系、E231系500番台がラインナップ。縮尺をうたっているだけにちゃんと新幹線と在来線の大きさも作り分けています。
ちなみにE231系500番台は先頭車+パンタ付き中間車・先頭車+パンタなし中間車の2種類がラインナップされています。E231系500番台は6M4Tなので、パンタ付き中間車は3両、パンタなし中間車は5両必要になりますが、パンタ付き中間車にはパンタなし屋根が付属しますのでダブりのリスクが少なくなるよう配慮されています
とはいえ、10両フルにすると先頭車が大量に余るのはどうしようもないのですが…
E5系新幹線はE523+中間車、E514+中間車、E525+中間車という3種類。グランクラスのE514形をわざわざ作っていることや、E525形のパンタカバを別パーツで作るあたりにこだわりを感じます
ところでE5系の場合はE525形は2両、パンタなし中間車は6両必要です。E525形と両先頭車合わせて4両のパンタなし中間車に加えて、あとは2セット何かをゲットすればフル編成になる。余剰車両を最低限に抑える組み合わせを作ったことに好感が持てますね。遊びやすさを考えたらE515形がないのはいかがなものか、なんて気持ちは起こりません。これは見識です
9㎜ゲージ鉄道模型との大きさ比較。全長比で言うとCゲージ2.5両分で9mmゲージ1両分ですから、かなり小さいです
造形も悪くありません。異常拡大をしているので解像度が荒く見えますが、側面のシャープな印刷は特筆ものですし、正面だって通常見る分にはちゃんとE231系に見えます。ただ、正面パーツがやや大きいのか、車体と屋根の間に隙間ができてしまうのは残念なところです
足回りはボールという割り切り。これを凹形の線路に挟んで走らせます。線路は直線のみなので展示用以上の意味はありません。そうなるとわざわざボールを仕込んで走行可能状態にしてあることにあまりメリットを見出せません
球体ですから凹型の溝に挟み込まない限り自立できませんし
それなら割り切ってディスプレイモデルでよかったんじゃないかなって気もします(追記:
次の第3弾でカーブ線路とポイントが登場するようです)
最後に、発売メーカーのスタンドストーンは元タカラトミーアーツの方が独立して興した会社です。話によればユージン(タカラトミーアーツの前身)時代からのベテランとのこと。つまり「スタンドストーン」を日本語にすれば「立石」なわけです
ユージンがかつてどこにあったかを知っていれば、なるほど、と思わせる会社名ですね(スタンドストーンの会社そのものは業平橋にありますが)
ついでに言うとかつてのユージン社屋は、現在はトミーテックの社屋になっています。そんなこともあって、比較用の9㎜ゲージ鉄道模型は『鉄道コレクション』をあつらえた次第