鉄道模型の世界には、実車の全長を詰めたショーティモデルというものがあります。入門用に車体を詰め、動力装置も単純化して価格を下げたモデルや、長編成を手軽に楽しむためあえて縮尺をいじるといったケースもあります。まあどちらかというと前向きなデフォルメです
ショーティの反対はストレッチモデル。こちらは動力装置が小型化できないためやむを得ず大きく作ったとか、他製品と部品を共用するために長く作ったとかどちらかというと後ろ向きなデザインになりがちです
マイクロエースの近江鉄道ED14タイプ(手前)は、ED16の動力を流用して作った製品なので、全長が派手に伸びています。奥のED14はトミーテックの『鉄道コレクション』。並べるとまるで別形式の機関車です
もともとED14というのは好きな機関車なので、たとえ『タイプ』だろうがマイクロの製品を買った俺ですが、鉄コレのそれが出た後でもマイクロのED14タイプを手放そうとは思いません
全長は確かに長いんですが、旧型電機としてのスタイルは破綻していないんですよ。むしろかっこいいといってもいいくらいです
サイドビューとか実にいい感じなんですよ。マイクロはいい意味でも悪い意味でもディテールにメリハリをつけるのが特徴ですが、このED14タイプに関してはいいほうに転んでいると思いますね
旧型電機に塗られた明るい近江鉄道カラーがまた、どこかの地方民鉄らしさをかもし出していてたまりません
コンテナの2両もつなげると実に映えます。俺のお気に入り機関車です
そういえばかつてマイクロエースは、ED14のショーティタイプも出していましたね。つまりマイクロエースからはショーティとストレッチのED14が発売されていて、正調のED14が発売されていないということになりますね