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サマンサのおもちゃ箱

趣味の話ばかりになってきたので改題。模型やおもちゃや実車など、鉄道にかかわるそんな話をつらつらと。好きなジャンルは民鉄と新幹線ですが、最近は新幹線成分が多めですね

オカヤス/よいこの電車6点セットからキハ82〈はくたか〉

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オカヤス/よいこの電車6点セットからキハ82〈はくたか〉


 見ての通りすさまじい外見です
 一応ヘッドライトや特急ひげなどからキハ82〈はくたか〉をモチーフにしたことはうかがえますが、いきなり屋根にパンタグラフがついているわ台車はDT21だわ床に抵抗器が吊ってあるわ連結器は密連だわで、もうなんというかいろいろすごい玩具です
 この玩具、オカヤスが発売した電車6点セットの中の1両で、このほか101系(オレンジ・ウグイス)・営団300形・営団7000系・湘南電車がセットになっていた玩具です。インターネットに掲載していた画像を転載していますがこんな感じです


 ごらんのように、もちろん丸ノ内線にもパンタグラフはついています。野暮は言いっこなしですよ奥さん
 つまり、屋根は101系と営団300形のハイブリッド、床は101系と111系かな? 101系も営団300形もスカート履いてないから。まあそのへんを流用して車体のパターンだけ「らしく」まとめた、そんな雑な印象です

 どこからどう見てもキハ82には見えません。ていうか何一つあっていません。何から何まで雑な割にはテールランプを出っ張らせているなど、変にユーザーに対して誠実です。でも、ちからの入れる場所がちょっと違いませんかね? というのが正直な感想。テールランプを出っ張らせるコストで、パノラミックウインドにできなかったのでしょうか

 できないんですよ。この玩具、正面と側面の接合位置があまりにもシビアで、窓を回り込ませるプレスが構造的にできないんです。じゃあなんでプロトタイプにキハ82なんか選んだんだよって話になるのですが、たぶんブリキ玩具で特急車両も出したいと思ったとき、485系や181けいだと木型を新規に作らねばならずコストがかかる。ならば通勤型の肩を流用してそれらしくまとめられる気動車特急にしよう、という流れじゃないかと邪推しています

 株式会社オカヤスは1970年創業で、現在も玩具問屋として盛業中。ただ主力商品はモデルガンのようで、鉄道玩具の取り扱いは行っていないようです。
 で、〈はくたか〉がキハ82で運用されていたのは1969年まで、営団有楽町線の開業が1972年ですから、おおむね1972年前後の製品だと想像します(キハ82に関しては雑誌などの資料を見たのでしょう)。このほかオカヤスはブリキのヘリコプタなどを作っていたようですが、『よい子の電車6点セット』以外に鉄道玩具を作っていたかどうかまでは調べがつきませんでした
 俺の知る限り、トープレの『ゼンマイ国鉄電車3両連結』が上記の山手線と似たようなプリント(オカヤスは101系でトープレは103系と描き分けられてるんですよ。この絵で!)なんですが、トープレは1枚の板を箱に組んでいるのに対し、オカヤスは正面が別パーツになってるといった違いがあります。
 もっともブリキ玩具業界では元の型がどこの物かがさっぱりわからんので、どちらがオリジナルかはわかりません。トープレとオカヤスにしても正面と窓、床などが異なるのに屋根はプレス型も含めて同じ、というよくわからないことになっているのです
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