押し入れの中から雑誌『鉄道おもちゃ(現鉄おも!)』付録のデジQトレインが出てきました。このころはまだ、上代400円の付録を付けることができたんですねえ…俺が担当してた頃は上代100円で何かつけろっていろいろとまあグダグダと…
まあそれはさておき、造形はいい感じ。すくなくとも700系にしか見えません
プロトタイプは屋上の無線アンテナから推測するに723形(1号車)で、それを背中合わせにしています。ただ長さ方向のデフォルメがきついためドアわきについている円形ロゴがえらい苦しい位置になってます
東京側にも無線アンテナがついているというのはどうにも落ち着きませんが、玩具で723形と724形を作り分けろというのは酷というもの。これで十分でしょう
デジQトレインは9㎜ゲージ鉄道模型に興味はあるけど予算スペースその他の問題で出を出しかねている中高年もターゲットにしていたので、ディテールや印象把握は極めて良好です。新幹線電車の肝である外幌も取り付けてある玩具は珍しいですよ実際。しかも急カーブと外ほろを両立するために少しだけ内側に傾けているのも粋というものです
Bトレとの比較。Bトレはスケールショーティーが売りなので前後方向に詰めて左右方向の寸法はスケールに近づけようとしている関係で顔が大きく見えますが、デジQはそこはこだわらなくていいので小顔にして全体のバランスをとっています。この辺は製品コンセプトの違いですね。俺個人はBトレのアレンジも悪くないと思っています
個人的にデジQ700系のセクシーなところはおでこだと思います。運転台窓上部からワンモーションで立ち上がるカーブがなまめかしいですただ、側面窓はもう少しRが欲しかったかな?
TOMIXの〈700系ひかりレールスター〉と比較(すいませんうっかり724形と比べてしまいました)。運転台窓やライトがかなり小さくなっているのがわかるかと思います。ノーズの折り曲げ位置はライト下で正しいのですが、全庁をデフォルメしたデジQはこの部分の立ち上がりが急です。小顔にしたおかげで「かわいい方向」へのデフォルメはまずまず成功しているんじゃないでしょうか
デジQ、コンセプトは面白かったんですが初期製品の性能不足やポイント発売の度重なる遅延でミソを付けてしまいましたね。これとポケトレインは本当に惜しい玩具を失ったと思っています