よくわからないけどなんとなく今まで9mmゲージ鉄道模型でモヤモヤしていたことを書きとめる「テーブルトップで新幹線」。第2回はミニマムに新幹線を楽しむにはいくらかかるかな? というお話です。
とりあえず、KATOのE6系はR249を曲がりますので、ミニマムなトラックプランはR249のエンドレスに直線線路S62を加えた498×560mmとなりますが、それではあまりにも寂しい。電車の模型ではなく「鉄道」の模型なのだから、鉄道施設のひとつもほしいというもの。そんなわけで駅を組み込みたい。ついでにポイントの一つもあると運転が面白くなる。しかし、駅を設置するとしたらそれなりの直線区間がほしいけど、それはミニマムに相反する行為となる。
ということを考え、今回も曲線状にホームを設置することに相成りました。
※C282-45→R282-45、C249-45→R249-45に訂正
E6系3両が入るぎりぎりの側線と、それを構成できる最小限のエンドレスの組み合わせ。スペースは530×780mm一。なにもかもがミニマムですが、ホームつきの新幹線「鉄道」開業セットをご提案してみます。価格は以下のとおり
曲線線路R249-45 |
640円×2 |
曲線線路R280-45 |
640円 |
フィーダー線路S62F |
360円 |
直線線路S248 |
720円 |
ポイント線路PL481-15 |
2800円 |
車止め線路C62 |
580円 |
E6系Sこまち基本セット |
10800円 |
パワーパック-S |
4500円 |
ジオコレ曲線ホームE |
1600円 |
小計 |
22980円 |
+消費税 |
24819円 |
…ミニマムなセットの割にけっこうしますね。量販店で2割引になるならかろうじて2万円を切る感じですか。
なお、少しでも予算を抑えるなら、S248をS62 ×4で置き換えることによって200円安くなりますが、コレは好ましくないのでできればS248を購入してほしいところ。結果S248が3本余りますが、スペースに余裕があればエンドレスを伸ばすために使ってもいいと思います。
ポイントや駅を削ればもう少し安くなるのはわかっていますが、エンドレスをぐるぐる回るだけだとすぐ飽きると思うし、駅がないとあるとでは遊びの幅にえらい違いがでるので、ここは外したくないところなのです。あくまでも「鉄道開業」にこだわりたい。駅があっての鉄道ですもん。ポイントがあったほうが面白いですもん。
ちなみに入門用に最適な『E5系新幹線〈はやぶさ〉 Nゲージスターターセット・スペシャル』の価格が16,000円+税で17.280円。腹が立つほど安いです。ポイントも駅もありませんし、スペースこそ畳1枚分ほど必要としますが、フル規格新幹線3両が直線に並ぶのは魅力です。なんせ新幹線「鉄道」開業セットはミニ新幹線すら横並びになりません。
…がんばってはいるのです。がんばってはいるのですが…。
ちなみにスターターセットにポイントと駅、車止め(5,060円)を加算すると21,060円+税となって、鉄道開業セットとそれほど変わらない価格になることがお分かりかと思います。いや、2,000円差を「それほど変わらない」というのはどうかと思うぞサマンサ。2,000円あればさらに線路をのばすかストラクチャを買うかという「選択」ができるわけだし。
そう、ポイントや駅を足して値段を鉄道「開業セット」に近づけたとしてもスターターセットのほうが線路が多いという事実は変わりません。そうかんがえたら俺の「開業セット」なんてちんまいくせに価格は高い。存在意義なんてないじゃないかと思う向きもありましょう。
わかりますその気持ち。俺だって小学生のころ、TOMIXのレールセットAとレールセットB、どちらも同じ2,300円ならカーブの半径がゆるい分走行距離が長くなるレールセットBを買ったほうがお得じゃないか、と考えてレールセットBを買ったクチですもん(話が古すぎて申し訳ない)。開業セットのR249とスターターセットのR315 、これを8本使って円にしたら、走行距離は1,564mmvs1,978mm。400mm以上も走行距離に差がついてしまいます。それなら走行距離が長いほうがお得じゃん! まったくもって正論です。正論ですが、鉄道開業セットはスターターセットにはできない利点があるのです。
そう、テーブルトップで新幹線を楽しめる。鉄道模型の世界では大は小をかねません。でも、小は拡張次第で大になり得ます。ならばここはあえて「小」をとるのはクレバーな行動だと思いませんか!?
大きな線路はレンタルレイアウトで楽しめばいい。家ではミニマムに新幹線を楽しむ。こんなライフスタイルだって「あり」だと思いますよ?
レッツエンジョイ新幹線!