新幹線、というか鉄道の本質は大量高速輸送です。ですから東海道新幹線が16両つなぎで雁行するのは極めて正しいことですし、それでこそ新幹線です。
しかし、自宅で16両つなぎというのはそれはそれでもてあますのも事実。N700系の16両つなぎともなれば2.6m近くありますから、畳1枚分のスペースで遊ぶには無理があります。
線路配置はたとえばこのように変形8の字で距離を稼ぐにしても、16両分のホームなんて置きようがありません。上の画像では2両しかホームにかかっていません。後ろ14両は締め切りです。それはいくらなんでもあんまりというものではないでしょうか。やはり自宅ではある程度の短縮編成を受け入れる必要があります。
たとえば0系なら最短4両。これなら十分視野に入る編成長ですが、KATOの0系2000番台は動力車が37形……。21+26+37+22の4両というのはう~ん…
そんな中、フル編成が2両という素晴らしい新幹線電車がマイクロエースから発売されました。
1000形新幹線電車A編成。開業前にさまざまな試験を行なった車両です。
これでフル編成ですから、フル編成病の方にも安心してお勧めができるというものです。
まあ、たしかにガラスのはめ込みやノーズのパーティングラインなど、価格の割に気になるところがないわけではないですが、走り出せばそれほど気になりはしません。むしろ0系とは違う団子鼻の新幹線電車という、コレクション性が余裕で打ち勝ちます。カッコいいです。
ね、いい感じでしょ?
で、肝心の曲線通過性能ですが
R249は余裕でクリア、R216は単車ならクリアという結果でした。したがってテーブルトップで遊ぶ資質としては十分です。新幹線電車の鉄道模型をもっている人ならお分かりでしょうが、10両とか12両を、あの専用カプラーでつなぐのって結構面倒なんですよね。その点1000形なら2両。連結は1回で終わりです。
展開/片づけが楽なので、寝る前の30分くらいを軽く遊ぶという目的には最高です。価格は11,100円+税で、KATOの安さに慣れているとちと度胸のいる価格ですが、走りもいいし遊んでいてストレスを感じないので、少なくとも値段分の価値はあると思います。少なくとも俺はこの価格に納得しています。
問題は、マイクロエースの製品なので、一度買い逃すとなかなか入手しづらいことなんですが……。