俺は現在蒲田の鉄道模型ショウの取材で疲弊しています。各メーカーからアイテム借りて写真借りて特徴聞いて記事にする。人混みの中を模型抱えてスタジオまで往復し、万歩計の数字がまるでタクシーのメーターのように軽快に数字を刻みます
まあそんなわけで仕事が終わればへとへとです。さっさと家に帰ろうと思ったときにやってきた電車は西武池袋線直通。なんで東武東上線直通が来ないんだとおのれの徳のなさを嘆きますが、待てよこの電車に乗り続けていれば東久留米とやらに行くことができる。東久留米といえばこの間気になっていたあいつがいるじゃないか。どれどれちょっとのぞいてみよう
KATO製TGV-PSE4両セット。箱なしスポンジ付き5,000円+税。日本の高速鉄道にとっては「オレンジ色のニクい奴」です(年寄りにしかわからない古いネタで申し訳ありません)
おそらく昔KATOが発売した品番S14701、TGV6両セットのウレタンをカットしたものと思われますが、であれば6両セットに入っていたうちの2両はどこに消えてしまったのでしょう。何か思うところあってオーナーは中間2両だけ必要だったのだろうかと考えてしまいます
で、くるまれたビニルには「動きます」と書かれていました。動くということは通電はOKということですが、ジャンクハンターの世界では「動く」は「走る」にあらず。動くと走るの間には深い深い溝があることはご承知のことかと思います
しかし一方で「通電していれば何とかなるべ」という楽観的な考えでないとジャンク品なんて買えません。まあ1両1,250円。ダメだとしても笑って許せる額だな、ってことでお持ち帰り。ついうっかりコンビニ感覚で「袋は結構です」と言ってしまって店員さんに「このまま持ち帰られますと途中で破損の恐れが…」と諫められてしまいました
ビニルには「汚れあり」と書かれていましたが、神経質な人にしか見えない汚れのようで、老眼の俺にはきれいに見えます。歳をとるとこんな時お得ですね
さて、問題はちゃんと走るかどうかですが、ノーメンテで引っかかりなく動きました
まだポイントとかは渡らせておらず、『ナノゲージ』の線路を周回させただけですが、とりあえず通電はうまくいっている感じです。R216のカーブも問題なく曲がります。そりゃあそうだ
連結面がこれだけ開いてりゃあそら曲がりますがな。まあ、相当昔の製品なんでこんなもんですよ。気に食わないならドローバくらいなんとでもします。だれかエーダイの『ミニックトレーン』の連結器余ってませんかね? ってあるわけないだろ!
それはそれとして、パンタグラフもなんかヨレてますがこれは修復できそうなのでオッケーです
とにもかくにも日本の新幹線に対抗して産まれたTGV-PSEは新幹線好きとして持っていたい車両です。新幹線に対抗しつつも絶対に新幹線の真似なんかしてやるもんか! というフランス人のエスプリと誇りが模型のデザインからもひしひしと伝わってきます
とりあえずE2系のブックケースが余っていたので暫定的に収納。それにしても4両は短すぎるのでもう少し長くしたいところですね
まあ、いい買い物をしました