趣味の話ばかりになってきたので改題。模型やおもちゃや実車など、鉄道にかかわるそんな話をつらつらと。好きなジャンルは民鉄と新幹線ですが、最近は新幹線成分が多めですね
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上の図は都電9000形の性能曲線です。ノッチは4つで架線電圧から端子電圧は540V。高速電車に比べて電圧が半分なので当然電流がその分大きくなるんですが、車体が小型なのと最高速度が40km/hなので、4N(ノッチ)でも150Aといったところ(なぜか電流のグラフが12A 刻み、電圧が35V刻みになっているのでグラフの読み方に注意してください)
このトルクの出方が面白いのは、ノッチ曲線が重なってないんですよね。おそらく40km/h以上でクロスするとは思うんですが、都電の車両は40km/hでリミッタがかかってしまうため、グラフもそこで途切れてしまいます
で、端子電圧は540Vですが、グラフだと4Nでも400Vくらいまでしか上がっていません。そして電圧のグラフはそれぞれのトルクが維持できなくなる近辺でクロスしているのがお分かりでしょうか。1Nと電圧がクロスするのが6km/h付近、2Nが11km/h付近、3Nが17km/h付近、そして4Nが25km/h付近です
これ、もしかしたらですが、7000形みたいなダイレクトコントローラでのフィーリングを残しているんじゃないかって気がするんです。通常の運転ですといきなり4Nに叩き込んでいけば、25km/hまで3.1km/h/s(250%乗車)で加速していきますが、1ノッチスタートで電圧にあわせてノッチを25km/hまで手動で入れると、トルクの出方が7000形のような電圧制御っぽい動きになるんですよ。たしか都電7000形のノッチは9ノッチあったと思いますので、7000形そのまま、というわけには行きませんが、ダイレクトコントローラの操作に慣れた人でも違和感なく操作できる味付けになってるのかな、と性能曲線を見て思ったのです
実際問題、路面電車は発車直後は信号の様子をうかがいながら微速で走るシチュエーションもありますし、王子や大塚の急勾配を登るときは粘着限界を考えて引張力をあまり大きくしない(=空転させない)運転も必要なので、各ノッチはそれなりに意味があるものと思います
ていうか、レトロ電車は外見だけでなく、実は運転特性もレトロ風、なんて面白いじゃないですか! もっともブレーキは電気指令式なので、7000形のSM3とは似ても似つかないフィーリングなのですが
9000型の運転台です。マスコンがそこはかとなく7000形風なのは、単にレトロ電車だからという理由だけではないような気がするんですよね…8500型の1次車で横型ハンドルを採用したものの使いづらいと縦型に戻された経緯もありますし、これもまた『デザイン』の範疇だと思います
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