TOMIXの200系2000番台、曲線通過テストです
手持ちの9㎜ゲージ新幹線鉄道模型の中で初めてR186という急カーブをクリアする車両が登場しました。その昔の組線路でもR192くらいなわけで、それよりもきついカーブを曲がれるというのは25m級の電車であることを考えたら驚異と言わざるを得ません
ただ、新幹線というのは本来直線か緩いカーブを高速で走る列車であり、急カーブに身をよじらせて走るような列車ではありません。そういった意味では曲線通過性能はせいぜいR315くらいに割り切って、その分連結面を短縮したりしてくれた方が、新幹線ファン的にはうれしいんではないかと思います
例えば俺も、H5系とE6系の連結面は曲線通過性能を捨てて短縮化してしまいました。これによってS字カーブはR400以上、単純なカーブでもR280以上という制限が付きましたが、17両つなぎのときにはそんな急カーブを走らせることはないと割り切りました。急曲線通過性能を捨てるデメリットよりも、見た目のメリットの方が大きいという判断です
短縮前がこれですよ? たしかにこれだとR249のS字とか曲がっちゃうんですけど、俺はその必要性を感じません。なので自己責任で連結面短縮をした次第です
R183を曲がる200系2000番台。無様です
とはいえこの曲線通過性能が無駄か、というと9㎜ゲージ鉄道模型の本質を考えたら「これはこれであり」だと思うんです
9㎜ゲージ鉄道模型は狭いスペースで編成ものの列車が走るレイアウトが楽しめるというのがコンセプトでした。したがって当時のテンダ機関車なんかはかなり無理をしてR192(アトラスのカーブでしたっけ)をクリアできるようになっていました。従輪なんかキャブと離れてあたりまえでしたもんね
あとKATOのEF70とかEF65は、カーブでスカートごと曲がる荒業を披露していました。ディテールと曲線通過性能を両立させるために多少の無様は許してくれというデザイン、9㎜ゲージ鉄道模型としては決して間違ってはいないと思います
そういった意味では200系2000番台のデザインは9㎜ゲージ鉄道模型としては極めてまっとうだな、と思うんですよ
実際200系2000番台ほどではありませんが、手持ちの新幹線電車はどいつもこいつもR249をクリアしますし、車両によってはR216もクリアします。メーカーとしても(複線区間で接触したりするリスクはあれど)狭いスペースでものびのび遊んでほしいと願っている部分なのかもしれません
それでも新幹線を遊ぶ以上は、できるだけ緩いカーブを用意したいですけどね