ポポンデッタのジャンク品コーナーには「何をどうすればこんなにボロボロになるんだ」という車両がぶら下がっていることがあります
元のオーナーがどんな使い方をしたのかはわかりませんが、その姿はときに痛々しく見えるものです。俺も子どものころはいろいろな無茶を鉄道模型でやっていたので他人のことを言えた義理ではありませんが
浅草のポポンデッタでぶら下がっていた381系。とりあえず4両で編成になったので買ってみました。合計で2,317円+税。基本的に「お、編成になるじゃん」くらいの気持ちでロクに袋を確認せずに買ったので、家に帰って唖然としました
何かで側面を削った跡があります。何がしたかったのやらわかりません。そして両先頭車は車輪が1個欠品。集電装置もなくなっているのでヘッドライトが点きません
それにしてもどんな走りをすればこんなに車輪が汚くなるんでしょうか、って言いたくなる車輪の汚損具合。いずれはヘッドライト点灯化をもくろんでいるので車輪を捨てるつもりはありませんが、ちょっと触りたくないレベルの汚れです
また、クハ381のうち1両はカプラが欠損していますが、アーノルトカプラなら売るほどあるので問題ありません
集電板が入手できるまでの、当座の車輪に振替ました。そりゃあ現状の車輪でも走れないことはないですが、レンタルレイアウトでこんな車輪を使ったらレールを汚して大ヒンシュク間違いなしです。超音波洗浄をすべきかそれとも塩素で落ちるのかな?
なんせ台車1個磨いただけで綿棒がこれもんですから
ボディのレストアはまだですが、とりあえず走れるようには整備しました。動力は「C」と書いてありましたがまったく問題なし。よくぞ前オーナーの野蛮な使用に耐えたとほめたたえたくなります
将来的には前照灯の復活や塗装のタッチアップもしてあげたいところです。走る以上はちゃんと整備するのがサマンサ鉄道の流儀なので
本来381系はMT比2:1を想定した性能で選定されています。MT58モータは軽量化のために低速のトルクを犠牲にしているので、485系みたいなMT比1:1で力任せに走るというのができないのです
ただまあ、これは模型なんで当面は4両でいいやと思ってます。軽量化と低重心を極めた381系は、くねくね曲がるサマンサ鉄道カーブ式会社にふさわしい特急車両として迎え入れました
サマンサ鉄道では少なくとも野蛮な扱いはしません
走行前と走行後は必ずメインテナンスをして、クルマのコンディションを良好に維持します
負荷はかけますが、無茶はしません
前オーナーとの生活よりは、マシな生活を送らせてあげようと思います